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確定拠出型年金

確定拠出年金(企業型)と対比されるものに確定給付型の年金があります。確定給付型の年金には、厚生年金基金や税制適格年金等の従来の企業年金があります。これらの制度と確定拠出年金(企業型)はどこが違うのでしょうか。
両者の違いは「確定」しているものが「給付」であるか、「掛金(拠出)」という違いがあります。そしてその概要は「給付=掛金+運用益」の関係式により説明が可能です。

確定給付型の年金は、一般的には給付額が確定していると言われている制度です。そのため、先の関係式でみた場合には運用益が上がれば掛金の金額は予定したものより少額ですむこととなります。そのため運用成果が好調だった過去の時期には、少ない掛金でも予定した給付を十分まかなえていたことになります。しかし近年のように運用が低迷した場合には、運用益が少ない分、予定以上に掛金での負担が多くなります。そのため企業の財政面からみた場合には、運用成果の動向に左右されてしまう不安定な制度という見方もあるでしょう。

また反対に確定拠出年金(企業型)というのは、企業が給与の一定率や一定額を掛金(拠出)とする制度です。そのため、企業での費用負担の予測は確定拠出型より容易です。企業の負担は掛金として拠出した金額に確定し、その他運用成果によって追加負担等が発生することはありません。給付額は運用益により変化するため、最終的には個々人ごとに給付の額が異なってくることとなります。そのため、従業員にとっては将来の給付額が確定しない不安定な制度であるという見方もあるでしょう。

見方によっては確定拠出年金(企業型)は従業員に厳しい制度ともいえますが、従来の確定給付型の制度は、右上がりの経済成長が前提で維持が可能な制度といわれています。それに対して、現在の経済環境は、低い成長率もしくはマイナス成長という時代になってきています。低成長期の現在では、確定拠出年金でなくては制度維持が困難であるという意見もあるため、制度の改定はやむをえないという意見もあります。またこれからの時代を考えれば少子化の影響もあり、公的年金の額も減少傾向にあります。個人個人が自らのライフプランを考えてみる必要がある時代となってきたといえるでしょう。確定拠出年金は自己責任で運用をしなければならない制度です。今後の人生検討におけるきっかけ作りとなる制度ともいえるでしょう。

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